幼稚園や保育園で加害を受けてしまった時の対処法

保育園でお子さんが加害を受けてしまったら、心身ともにおつらい思いをされていると思います。まずはお子さんの気持ち安全を最優先にしながら、冷静かつ建設的に状況を整理することが大切です。

加害児童の保護者とのやりとりについては、慎重に対応する必要があります。以下に対応のポイントをまとめます。

1. まずは保育園に事実確認と対応を依頼

加害児童の保護者と直接やりとりをすると、感情的になりやすく、トラブルが悪化することがあります。園は中立の立場であり、事実の確認や今後の対応を調整する役割を持っています。

対応のポイント:
起きた出来事を「事実として」丁寧に確認(日時・場所・具体的な内容など)
保育園に「再発防止のためにどのような対応を考えているか」尋ねる
お子さんの様子や気持ちのケアについても共有する

例:「先日、うちの子が園で○○されたと話していまして、少しショックを受けているようです。子どもが感じたことですので、事実として何があったのか、先生方のご認識をお聞かせいただけると安心です。」

「本人はとても怖かったと話しており、今朝も登園を嫌がる様子がありました。安全に過ごせるよう、どのような対応を考えてくださっているのか教えていただけますか?」

「こちらとしては、相手のお子さんを責めたいわけではありません。ただ、子どもが安心して過ごせるようにしてあげたいという気持ちです。」

2. 園を通して保護者間の連絡が必要な場合

もし園の判断で、加害児童の保護者と連絡をとる場が設けられる場合は、以下の点を意識してください。

心がけるポイント:
目的は「責めること」ではなく、「理解を深め、再発を防ぐこと」
「うちの子がこう感じている」「こういうことがあった」と自分側の事実や気持ちにフォーカス(相手を主語にしない)
「わかってもらえなくても、伝えることが大事」と気持ちを切り替える

伝え方の例:
「このたびは、園でもうちの子が○○されて、少しショックを受けているようです。もちろんお子さんも悪気があったわけではないと思います。ただ、本人は少し怖かったようで、朝も登園を嫌がっていました。」

「園からお話があったかと思いますが、私としては、今後また同じようなことが起きないようにできたらと思ってお話の場をいただきました。」

「お子さんのことを責めたい気持ちはありません。ただ、うちの子がどう感じたか、という部分だけでもご理解いただけたらと思っています。」

3. 相手保護者と認識が食い違っている場合

これは非常によくあるケースです。首がもげそうなほどきりんママも同意します。相手の親が「うちの子はそんなことしてない」「そんな大げさな」と言うこともあります。

この場合の対応:
認識の違いを無理に埋めようとしない
 → 感情的なやりとりになるだけで、お子さんのためになりません。
「起きたこと」と「子どもの気持ち」にフォーカスして話す
園に同席してもらう、または園経由でやりとりすることを強く希望する

4. 記録を残す

事故場面やその後の経過、加害児童の親とのやりとり、園との話し合い等は、日時・内容をメモに残しておくと、後々冷静に見返す材料になります。言った、言わないのトラブルになった際も、客観的な事実として、淡々と記録を読み上げることもできます。

5. お子さんのケアを最優先に

相手との関係や対応に悩むことが多いですが、最も大切なのは被害を受けたお子さんの心のケアです。
「つらかったね」「あなたは悪くないよ」としっかり伝える
表に出ないストレス(登園を嫌がる、夢を見る、情緒不安定など)に目を配る

6.幼稚園保育園面談時のチェックリスト(被害児の保護者用)

チェック項目内容チェック覧
①事実の確認いつ・どこで・だれが・何をしたのか、園側が把握している事実を確認できたか
加害行為が複数回あったか、継続しているかも確認
②見守り体制について当時の職員の配置や見守り上k票を確認(死角や目が届かなかったなど)
今後の見守り・配慮体制に関する園の対応方針を確認できたか
③子供のケアについて被害を受けた子供への心理的ケアが行われているか
家庭での様子(登園を嫌がる、元気がない等)を伝えられたか
④加害児童への対応加害児童への指導・見守り体制について園側の説明をうけたか(個人情報は配慮される)
今後の再発防止のためにどのんあ取り組みをする予定かを確認したか
⑤保護者間の対応方針相手保護者とのやり取りが必要か、園からの説明を受けたか
園を介してやりとりすることの希望を伝えられたか
⑥記録の扱い今回の件が園内でどのように記録・共有されるのか確認できたか
必要に応じて、面談内容を書面・メールで残す旨を伝えられたか
⑦自分の希望を伝えたか今後どのようにしてほしいか(一定期間別クラスにする、個別の見守りを強化してほしい等)子供の登園への不安など、保護者としての要望を伝えたか

まとめ

加害行為に巻き込まれることは、誰しも極力避けたいところです。ですが、もし巻き込まれてしまった際に、対応方法のマニュアルがあると冷静に対応できるなという実体験より、この章をまとめました。お互いの子供がしこりなく園生活に戻れるように、確認すべき内容は確認し、伝えるべき要望は伝え、なにより巻き込まれた子供の精神状況を丁寧にフォローしながら、園生活が楽しめるようになるまで、フォローしていきたいですね。

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